カラスの巣を見つけたら|卵・ヒナと場所の管理者で変わる相談先
庭木や電柱にカラスの巣があっても、見つけたことだけで、すぐ撤去しなければならないとは限りません。先に、人への威嚇や通行への支障があるか、どこに巣があるか、その場所の管理者は誰かを整理します。高い場所へ上ったり、棒で落としたりしないでください。
自治体や管理者へ相談
管理者の方針を確認
威嚇や接近があるときは、巣から離れることを優先
巣や巣立ち前後の幼鳥に近づいたときに親鳥が警戒することがあります。撮影や確認のために繰り返し近づかず、可能なら通行経路を変え、周囲にも場所を伝えます。道路や共用部で通行に支障がある場合は、施設の管理者に「場所・時間・どのような行動があったか」を具体的に伝えてください。
巣の中を確かめるために木へ上る必要はありません。地上から卵やヒナが見えなければ「不明」として相談します。見えないことと、いないことは別です。
巣のある場所から連絡先を選ぶ
| 巣の場所 | まず相談する相手 |
|---|---|
| 電柱・送電設備 | その設備を管理する電力会社等。線や柱に近づいて作業しない |
| 道路の街路樹 | 国・都道府県・市町村など、その道路の管理者 |
| 公園・公共施設 | 公園や施設の管理者 |
| マンションの共用部・敷地 | 管理会社・管理組合・住宅管理者 |
| 自分の庭木・私有地 | 所有者として自治体の担当窓口に制度を確認し、必要に応じ専門業者へ |
この整理は東京都の案内を参考にしたものです。すべての巣を市役所が撤去するわけではありません。撤去や費用補助の有無は自治体ごとに異なるため、自治体への相談先の探し方で地域の案内を確認してください。電柱がどの会社の設備か分からない場合は、無理に接近せず所在地を伝えます。
卵・ヒナがある巣を自己判断で動かさない
野生の鳥や卵の扱いには鳥獣保護管理法の確認が必要です。巣に卵・ヒナがある場合、袋へ入れて廃棄する、別の木へ移すなどの対応を先に行わないでください。捕獲許可の基本と確認事項を参考に、管理者や自治体へ相談します。
墨田区の案内では、卵やヒナのいない巣は許可なく撤去できる一方、高所などの危険があるため専門業者への相談を勧めています。「空の巣らしい」だけで、高所作業や無断の樹木加工を始めないでください。
相談時に伝える情報
所在地、巣のある木・設備、地上から撮れる写真、通行経路、威嚇があった日時、卵・ヒナの有無が分かるかをまとめます。「カラスがいる」だけでなく、「入口のそばで、毎朝通る際に近づいてくる」など生活への影響を具体的に伝えると、管理者が状況を整理しやすくなります。
撤去を依頼するときの見積もり
対象は巣の撤去だけか、卵・ヒナの扱いを伴うか、許可の確認は誰が行うか、高所作業や交通への配慮が必要か、巣材の処分・清掃が含まれるかを分けて確認します。写真だけで確定できない条件がある場合は、追加費用になる条件も聞いてください。
害獣駆除の費用・見積もりと業者選びでは比較項目を整理しています。自治体の例として武蔵野市の鳥の巣の相談制度も掲載していますが、他の地域にそのまま当てはまる制度ではありません。
巣以外の餌・ごみの管理も見直す
住宅や共同のごみ置場では、収集ルールに従い、ごみが露出しないようにします。共同住宅の対策は管理者と相談してください。巣を取り除くだけで、その場所へ来なくなるとは限りません。新たな飛来や営巣があれば場所と時期を記録し、管理者と対応を再検討します。
ベランダのハトの巣についてはハトの巣の対応手順にまとめています。鳥の種類と場所を分けて相談することが大切です。
参照した公的情報
東京都環境局:カラスに関するQ&A
墨田区:カラスの巣を発見したとき
環境省中部地方環境事務所:鳥獣保護管理法について
情報確認日:2026年10月7日。制度・製品の表示・住宅の状況により対応は異なります。
アイキャッチは参考写真です。実際の被害現場ではありません。写真:Veronica Dudarev/Unsplash。